添付した写真は、国立療養所東名古屋病院の外観であるが、本日の午前中に横井庄一記念館館長(夫人)が退院となり、知人のWさんの運転で出迎えに走った。
約束のしてあった午前9時には利用した東名阪自動車道のリフレッシュ工事の影響で15分遅れ、玄関の外で待つ館長が身体をよじって待っている中、運転手役のWさんは「トイレ、トイレ」と、病院内に走って行った。
「あのねー、荷物があるんだわー」
「はい、はい、何処に?」
「部屋に置いたままなの」
「部屋って、病室の事?」
「意外に多くなってて、一度には運べないの」
「そォー、うーん…、…」
今から2ヶ月前に入院の書類手続きに病室を訪れた際、「ちょっと、ちょっと」と看護師さんに制止され、マスクがないと結核に感染する可能性があると言われた悪夢が脳裏に浮かび、「それって、マスクがいるんでしょ」と言うと、「マスクはあるわよ」との都合の悪い言葉が返ってきた。
ピンポーンと頭が冴え、
「丁度良かった、Wさんがトイレに入っていったから」
「Wさんに頼んで良いかなー」
「彼も結核病棟を見ておくと良いから」
と、自分が病棟に行きたくない事から、必死でWさんに仕事を被けた。
想定外だったのは、玄関を入っていった館長と入れ違いに、荷物を取りに行くはずのWさんがトイレから車まで戻ってきてしまったのであった。
「おい、横井さんはどうしたの?」
「あれッ、あわなかったのか」
「何処で?」
「あんたを探しに入っていったぞッ」(プッ、可哀想)
「ふーん」と言って病院に入るWさんに背を向け、玄関から遠ざかり、声が届かない場所に移動した私であった。ここで携帯電話の写真をパチリで、待つことしばらく…
さて、やってきました。マスクをした2人が玄関から出てきました。心なしかWさんの顔が悲しげに見えましたが、帰りは名古屋高速であっという間に記念館に到着した。多くの患者さんがエレベーター前まで見送ってくださったようである。
午後から名古屋に出かけ、伏見ライフプラザで開催されたひとまちNPO法人の総会後に「すべての人のための交通まちづくり」をテーマにした講演会に参加した。講師は中部大学の磯部友彦先生で、2年前に津島市の巡回バス検討委員会のアドバイザーを務めておられるだけに懐かしい再会となった。
ただし、アドバイザーの立場では磯部先生の知識が十分に生かされているとは思えず、あらためて津島市と関わった知識を生かす機会を作りたいと思う。忙しさから、名古屋まで出向く機会が減っていたが、久しぶりに外からの情報に触れ、身体もリフレッシュされたようにも感じられた。
会食後に深夜バスによる帰宅となったが、退院した館長の京都の実兄が亡くなったとの訃報である。退院するのを待っていたかように本日亡くなり、明日が葬式と聞いたが、深夜ゆえに連絡もできず、明日も館長不在の記念館の留守番となるが、不義理だけは避けたいが京都が近くて遠く感じるものでもある。
5月31日の一言
約束のしてあった午前9時には利用した東名阪自動車道のリフレッシュ工事の影響で15分遅れ、玄関の外で待つ館長が身体をよじって待っている中、運転手役のWさんは「トイレ、トイレ」と、病院内に走って行った。
「あのねー、荷物があるんだわー」
「はい、はい、何処に?」
「部屋に置いたままなの」
「部屋って、病室の事?」
「意外に多くなってて、一度には運べないの」
「そォー、うーん…、…」
今から2ヶ月前に入院の書類手続きに病室を訪れた際、「ちょっと、ちょっと」と看護師さんに制止され、マスクがないと結核に感染する可能性があると言われた悪夢が脳裏に浮かび、「それって、マスクがいるんでしょ」と言うと、「マスクはあるわよ」との都合の悪い言葉が返ってきた。
ピンポーンと頭が冴え、
「丁度良かった、Wさんがトイレに入っていったから」
「Wさんに頼んで良いかなー」
「彼も結核病棟を見ておくと良いから」
と、自分が病棟に行きたくない事から、必死でWさんに仕事を被けた。
想定外だったのは、玄関を入っていった館長と入れ違いに、荷物を取りに行くはずのWさんがトイレから車まで戻ってきてしまったのであった。
「おい、横井さんはどうしたの?」
「あれッ、あわなかったのか」
「何処で?」
「あんたを探しに入っていったぞッ」(プッ、可哀想)
「ふーん」と言って病院に入るWさんに背を向け、玄関から遠ざかり、声が届かない場所に移動した私であった。ここで携帯電話の写真をパチリで、待つことしばらく…
さて、やってきました。マスクをした2人が玄関から出てきました。心なしかWさんの顔が悲しげに見えましたが、帰りは名古屋高速であっという間に記念館に到着した。多くの患者さんがエレベーター前まで見送ってくださったようである。
午後から名古屋に出かけ、伏見ライフプラザで開催されたひとまちNPO法人の総会後に「すべての人のための交通まちづくり」をテーマにした講演会に参加した。講師は中部大学の磯部友彦先生で、2年前に津島市の巡回バス検討委員会のアドバイザーを務めておられるだけに懐かしい再会となった。
ただし、アドバイザーの立場では磯部先生の知識が十分に生かされているとは思えず、あらためて津島市と関わった知識を生かす機会を作りたいと思う。忙しさから、名古屋まで出向く機会が減っていたが、久しぶりに外からの情報に触れ、身体もリフレッシュされたようにも感じられた。
会食後に深夜バスによる帰宅となったが、退院した館長の京都の実兄が亡くなったとの訃報である。退院するのを待っていたかように本日亡くなり、明日が葬式と聞いたが、深夜ゆえに連絡もできず、明日も館長不在の記念館の留守番となるが、不義理だけは避けたいが京都が近くて遠く感じるものでもある。
5月31日の一言