四国の3日間は早いもので、札所から札所を目指して一目散に走るため、四国の風情や温かみを実感している余裕もなく経過し、あと一日もあれば八十八ヶ所も結願となり、高野山を残すのみとなった八十番札所まで辿り着きました。
津島市を26日夜11時出発、弥富IC…大津SA…吉備SA…(しまなみ海道)…来島海峡SA…今治IC27日午前6時着
1日目・56番泰山寺から65番三角寺(別格10番~13番) 宿・白地温泉小西旅館
2日目・別格14番から70番本山寺(別格は17番まで) 宿・善通寺
3日目・71番弥谷寺から80番国分寺(別格は18番)
坂出IC…(瀬戸中央大橋)…鴻池SA…吉備SA(夕食)…西宮名塩SA…弥富IC…津島市・30日午前1時到着
四国遍路は体力と時間とお金が三要素と言われている。遍路にも観光バスやタクシーの高額旅費を要する旅ばかりでなく、マイカーや自転車、そして究極の歩き遍路など、格安な遍路も可能ではあるが、歩き遍路は約50日の時間を必要とし、宿泊費を考えるとタクシー以上の高額となり、勿論体力は言うまでもなく限界を実感しながらの巡拝となる。
私のジェット巡拝は1回(3日間)の旅費を3万円程度として、4回で高野山まで参拝するが、ここに3百円の朱印が110程(88ヶ所と別格20ヶ寺、その他奥の院など)必要となり、余裕を感じて札所で土産や巡拝用品を購入していると財布は空っぽとなっていく。
「財布が無い」と73番の出釈迦寺を前にしてOさんの一言に大騒動。いくら最終日とは言え、数万円が紛失すれば遍路の気持も暗くなる。
「カバンの中は?」「そっちの袋には?」「ポケットは?」と、最後は勝手にOさんのカバンや手荷物を開けて探しても見当たらず、前の札所の門前の茶屋で紛失したとの結論となった。
店主に問い合わせても無く、店先や門前を探すも見当たらず、店主も一緒に探してくれたが見つからず、「もう良いわ…」のOさんの一言で、疑心暗鬼のままに立ち去ろうとした瞬間、「あったー」と車中を探していたメンバーのYさんから一言が…
遍路は修業の旅でもある。私の心の片隅に「もしや、店主の懐に…」の気持があったのは事実で、貧しい私の心の奥底から言葉にはならなかったが、一瞬でも善良な店主を疑いの目で見た自身を反省したが、善意ばかりでは騙される社会と遍路とのギャップも実感させられた。
七十番本山寺の駐車場の真中にあるブロックに気づかず、車を後退させブレーキランプを破損した。「しまった」と思うとともに、前日よりかなりのスピードで走らせており、ここには対向車や歩行者の存在が忘れられていた反省をしていると、「昨日は気づかなかったのでゴメンナサイね」との一言が…
「修理代は皆で出す事にしたからネ」と、宿でメンバーは相談していたらしい。勿論、全てが私の責任で、いただくつもりもありませんし、弘法大師の警告と受け止め、「他人にケガをさせずに済んで良かった」と思っているが、メンバーの一言は心の救いとなり、これこそ遍路を実感する。
善通寺で記念写真を撮る写真屋さんには宿泊すると必ず撮影してもらうが、「あなたの分は貰えません」と今年は先達になったためか私の分は無料(固辞したんですが)となった。四国では「お接待を受けたら他人にそれ以上のお接待しなさい」の教訓があり、浮いた写真代を四国にと思っていると、財布の中身は空っぽになっていたのでもありました。
11月30日の一言
津島市を26日夜11時出発、弥富IC…大津SA…吉備SA…(しまなみ海道)…来島海峡SA…今治IC27日午前6時着
1日目・56番泰山寺から65番三角寺(別格10番~13番) 宿・白地温泉小西旅館
2日目・別格14番から70番本山寺(別格は17番まで) 宿・善通寺
3日目・71番弥谷寺から80番国分寺(別格は18番)
坂出IC…(瀬戸中央大橋)…鴻池SA…吉備SA(夕食)…西宮名塩SA…弥富IC…津島市・30日午前1時到着
四国遍路は体力と時間とお金が三要素と言われている。遍路にも観光バスやタクシーの高額旅費を要する旅ばかりでなく、マイカーや自転車、そして究極の歩き遍路など、格安な遍路も可能ではあるが、歩き遍路は約50日の時間を必要とし、宿泊費を考えるとタクシー以上の高額となり、勿論体力は言うまでもなく限界を実感しながらの巡拝となる。
私のジェット巡拝は1回(3日間)の旅費を3万円程度として、4回で高野山まで参拝するが、ここに3百円の朱印が110程(88ヶ所と別格20ヶ寺、その他奥の院など)必要となり、余裕を感じて札所で土産や巡拝用品を購入していると財布は空っぽとなっていく。
「財布が無い」と73番の出釈迦寺を前にしてOさんの一言に大騒動。いくら最終日とは言え、数万円が紛失すれば遍路の気持も暗くなる。
「カバンの中は?」「そっちの袋には?」「ポケットは?」と、最後は勝手にOさんのカバンや手荷物を開けて探しても見当たらず、前の札所の門前の茶屋で紛失したとの結論となった。
店主に問い合わせても無く、店先や門前を探すも見当たらず、店主も一緒に探してくれたが見つからず、「もう良いわ…」のOさんの一言で、疑心暗鬼のままに立ち去ろうとした瞬間、「あったー」と車中を探していたメンバーのYさんから一言が…
遍路は修業の旅でもある。私の心の片隅に「もしや、店主の懐に…」の気持があったのは事実で、貧しい私の心の奥底から言葉にはならなかったが、一瞬でも善良な店主を疑いの目で見た自身を反省したが、善意ばかりでは騙される社会と遍路とのギャップも実感させられた。
七十番本山寺の駐車場の真中にあるブロックに気づかず、車を後退させブレーキランプを破損した。「しまった」と思うとともに、前日よりかなりのスピードで走らせており、ここには対向車や歩行者の存在が忘れられていた反省をしていると、「昨日は気づかなかったのでゴメンナサイね」との一言が…
「修理代は皆で出す事にしたからネ」と、宿でメンバーは相談していたらしい。勿論、全てが私の責任で、いただくつもりもありませんし、弘法大師の警告と受け止め、「他人にケガをさせずに済んで良かった」と思っているが、メンバーの一言は心の救いとなり、これこそ遍路を実感する。
善通寺で記念写真を撮る写真屋さんには宿泊すると必ず撮影してもらうが、「あなたの分は貰えません」と今年は先達になったためか私の分は無料(固辞したんですが)となった。四国では「お接待を受けたら他人にそれ以上のお接待しなさい」の教訓があり、浮いた写真代を四国にと思っていると、財布の中身は空っぽになっていたのでもありました。
11月30日の一言