北朝鮮の人工衛星の打上げをミサイル発射と決め付け、日本政府と国会は本日の衆参両院で『長距離弾道ミサイル発射について自制を求める決議案』を全会一致で採択した。近隣諸国や米国などと明らかに違う過剰反応にも思えるが、本当に人工衛星ならばどうなるのであろうか。
産経新聞の記事⇒ 参院は31日午前の本会議で、北朝鮮に対し長距離弾道ミサイル発射について自制を求める決議案を全会一致で採択した。午後の衆院本会議でも採択された。
決議は、ミサイル発射を「わが国のみならず北東アジア地域の平和と安定を損なう行為」と指摘し、「断じて容認できない」と抗議の意思を表明。北朝鮮に対して「国際社会の声に真摯に耳を傾け、発射を自制することを強くもとめる」としている。
自民、公明、民主、国民新の各党が当初、合意していた決議の原案には「国連安保理決議に明白に違反する」と明記してあったが、30日の野党国対委員長会談で共産、社民両党が難色を表明。与党や民主党も全会一致で速やかに採択することを優先させ、削除した。
北朝鮮の今回の行為が国際協調時代の中では決して普通とは思えないが、この問題については一貫して人工衛星の発射実験と宣言しており、自衛隊のミサイル迎撃ミサイルを各地に配備した事は自国を守る防衛上当然の措置としても、北朝鮮のミサイル発車を決め付けたような批難を続けるばかりか、国会での決議については過剰反応と思えてならない。
我国は今回の発射について、「発射は国連安保理決議違反」として、米国や世界各国に訴えると同時に、6者協議の議長国である中国に対しても協力を要請して、現在継続している経済制裁の延長と、更に厳しい経済制裁の強化ついて麻生首相が言及している。
しかし、世界の流れは日本とは違い、北朝鮮に対する制裁決議に疑問を投げかけるばかり、隣の韓国ですら季明博大統領が「北鮮のミサイル発射に軍事的に対応することには反対だ」と語っており、本当に人工衛星の発射実験であった場合を考えると我国の対応には言い訳すらできないものがある。
こんなことで世界中を相手にリーダーシップが発揮できる外交とは思えず、我国もロケットを発射し続けておるばかりかミサイルも保有しており、訓練では発射し、米国や韓国とも共同で軍事訓練を行なってきた。ミサイルが発射されて我国の領土に被害が起こるのを防ぐ為に高額な迎撃ミサイルが用意されており、万が一の場合には自衛力の発揮で国の威厳を保つべきである。
政権が不安定な事から、与党も野党も冷静な議論が出来ないとは思いたくないが、今回発射される人工衛星がミサイルであり、我国の領土に被害が及んだ場合には、日米安保条約の存在や国連安全保障理事会の存在から、北朝鮮自身が窮地に陥るのは必死で、仮に威嚇行動としてもそこまでは馬鹿ではない。
「阿呆に法なし」とか「阿呆に取り合う馬鹿」などのことわざもあるが、今回の問題に対する対応を見る限り、阿呆は北朝鮮とは限らず、数日後に迫る人工衛星の発射実験を見守ってみたい。
3月31日の一言
産経新聞の記事⇒ 参院は31日午前の本会議で、北朝鮮に対し長距離弾道ミサイル発射について自制を求める決議案を全会一致で採択した。午後の衆院本会議でも採択された。
決議は、ミサイル発射を「わが国のみならず北東アジア地域の平和と安定を損なう行為」と指摘し、「断じて容認できない」と抗議の意思を表明。北朝鮮に対して「国際社会の声に真摯に耳を傾け、発射を自制することを強くもとめる」としている。
自民、公明、民主、国民新の各党が当初、合意していた決議の原案には「国連安保理決議に明白に違反する」と明記してあったが、30日の野党国対委員長会談で共産、社民両党が難色を表明。与党や民主党も全会一致で速やかに採択することを優先させ、削除した。
北朝鮮の今回の行為が国際協調時代の中では決して普通とは思えないが、この問題については一貫して人工衛星の発射実験と宣言しており、自衛隊のミサイル迎撃ミサイルを各地に配備した事は自国を守る防衛上当然の措置としても、北朝鮮のミサイル発車を決め付けたような批難を続けるばかりか、国会での決議については過剰反応と思えてならない。
我国は今回の発射について、「発射は国連安保理決議違反」として、米国や世界各国に訴えると同時に、6者協議の議長国である中国に対しても協力を要請して、現在継続している経済制裁の延長と、更に厳しい経済制裁の強化ついて麻生首相が言及している。
しかし、世界の流れは日本とは違い、北朝鮮に対する制裁決議に疑問を投げかけるばかり、隣の韓国ですら季明博大統領が「北鮮のミサイル発射に軍事的に対応することには反対だ」と語っており、本当に人工衛星の発射実験であった場合を考えると我国の対応には言い訳すらできないものがある。
こんなことで世界中を相手にリーダーシップが発揮できる外交とは思えず、我国もロケットを発射し続けておるばかりかミサイルも保有しており、訓練では発射し、米国や韓国とも共同で軍事訓練を行なってきた。ミサイルが発射されて我国の領土に被害が起こるのを防ぐ為に高額な迎撃ミサイルが用意されており、万が一の場合には自衛力の発揮で国の威厳を保つべきである。
政権が不安定な事から、与党も野党も冷静な議論が出来ないとは思いたくないが、今回発射される人工衛星がミサイルであり、我国の領土に被害が及んだ場合には、日米安保条約の存在や国連安全保障理事会の存在から、北朝鮮自身が窮地に陥るのは必死で、仮に威嚇行動としてもそこまでは馬鹿ではない。
「阿呆に法なし」とか「阿呆に取り合う馬鹿」などのことわざもあるが、今回の問題に対する対応を見る限り、阿呆は北朝鮮とは限らず、数日後に迫る人工衛星の発射実験を見守ってみたい。
3月31日の一言