百万遍知恩寺 本堂
本日は毎年の習慣としている京都の大晦日となりました。予定では正午に自宅(家内と母親が一緒です)を出発し、娘夫婦と孫を乗せて高速に乗る予定でしたが、2時間遅れの出発となり、年末に必ず立ち寄ることとしている大徳寺門前の細見酒店に到着したのは午後5時半になっていました。
8月16日の大文字五山送り火と、年末の大晦日には必ず訪問し、このお店の看板となっている日本酒の「雪紫」を買い求めることとしており、年末は「にごり酒」を入手して帰ります。
娘や娘婿は酒を飲みませんからお酒に関心がなく、「にごり酒」の栓に穴が空いている事も判りませんから、車中で日本酒を横にしており、帰宅した時には車中が酒臭くなり、箱が濡れていました。
八坂神社への到着は夕食後の午後8時で、山門前で吉兆縄を買い求め、本堂に参拝した後に燈篭に燃やされた「おけら火」を吉兆縄に移してから帰ります。
過去にはこの「おけら火」を愛知県に持ち帰るため、ロウソクに移したり、蚊取り線香を利用した事もありましたがいずれも失敗し、5年前には石油ランプに移して持ち帰ったこともありました。
八坂神社のおけら参りについては、おけら火による厄除けが目的となり、自宅に持ち帰ったおけら火で神棚の灯明を灯し、元旦の大福茶や雑煮の火種として用い1年の無病息災を願うのが京都の伝統行事となっています。
さて、本日の除夜の鐘を撞くため、百万遍知恩寺を訪れたのは午後9時15分で、本堂前で本堂の開扉を1時間待つこととなりましたが、早い者から順に鐘を撞くことになります。
10時30分に受付が始まり、私と家内が4番目で、孫と娘婿が6番、娘と私の母親が8番目に鐘を撞くことになりました。
10時45分より年末の除夜法要が始まり、法話や読経の後で長さ110メートル重量350キロあるという大念珠繰りを参拝客全員で行います。
除夜の鐘は午後11時45分から行なわれ、鐘楼にて僧侶による読経後に受付順に鐘を撞かせてもらえます。除夜の鐘は108回と言いますが、百万遍では108回を越えても参列者全員に鐘を撞かせてもらえます。
大晦日はここで終わり、ここで新しい新年を迎え、私はこの後に船岡山にある建勲神社に参拝することに決めており、かつては午前0時の一番目の参拝を目指していたこともありますが、最近はこだわりを捨てました。
午前0時を廻っても、船岡山建勲神社には京都市内のお寺で撞かれる除夜の鐘から新年の鐘が響いて聞こえてきます。
12月31日の一言