名古屋中村日赤から我家までのタクシー料金
本日の利用者(津島市)宅から中村日赤までの料金
利用者宅までの走行距離
本日は午前7時から名古屋市中村区の日赤まで通院される患者さんの移送に出かけましたが、病院の診察と治療が終る時間が判らないため、一度自宅に戻って待機し、連絡を受けてから再度日赤に走ります。
中村日赤から我家まで9,8キロあり、実際にタクシーメーターをまわすと4,250円となりますが、福祉有償運送の料金は1,720円となります。
本日は午前中に治療が終りましたが、日赤から患者さんの自宅まで11キロあり、ボランティアとなる福祉有償運送の料金は1,960円でしたが、タクシー料金では4,550円となりますから、概ねタクシー料金の半額以下が福祉有償運送の料金と
なっています。
本日の患者さんが公共交通機関を利用した場合、名鉄バスの料金が片道520円ですみますが、自宅からバス停まで約1,5キロの距離を歩き、名古屋でもバス停から1,5キロ歩くか、地下鉄に乗り換える必要があり、この患者さんは半身不随で奥さんの同行も必要なため、高額となってもタクシーしか通院手段はありません。
本日の患者さんは2人とも障害者手帳によってバス料金は半額になるものの利用できず、タクシーを利用すると1回の通院で往復9千円以上にはなりますから、何度も通院する場合は年金生活者にとって大きな負担となり、我々の福祉有償運送しか交通手段がありません。
「今から利用したいんだけど来てくれる」
「どういう状態ですか」
「障がい者なら利用できるんでしょ」
「そうですが、予め会員登録が必要なんです」
「じゃー、会員になるから来てくれる」
「ですが、本日は他の予約があるので」
「済み次第来てちょうだい」
「ですから、先約があるので本日はタクシーを利用してください」
「タクシーは高いから損するじゃない」
どんな依頼にも応えたいものの、初対面となる電話で障がい者だから利用できるとか、タクシーは高いから損と言ってタクシー代わりに利用を依頼されると、ボランティアとは言え、タクシーと同じ労働になることと、重複した場合に料金の高いタクシーを利用してくださいと言えないため、他のボランティアの心情も考え心を鬼にして断るしかありません。
現実には、会員さんの依頼を断ることは病気の悪化や命に関わることから、1人で一日に5人の予約をこなしたこともありますが、依頼の無い日もあり、仕事として報酬を求められないため、メンバーのボランティア意識に期待するしかありません。
そのボランティアも10年を経過し、本年末で年金受給者となることと、何よりも家族やペットが病気になり、予約を優先して家族を後回しにしているのは苦痛で、ボランティアの限界を感ずるため、ボランティアの継続には仲間を増やすしかないと実感するとともに、NPO法人の拡充に一頑張りが求められています。
10月31日の一言