早朝3時から会報を配布しており、最近は8時から10時頃まで仮眠の時間にあてて(新聞販売店の従業員の生活パターン)いるが、本日は早朝より電話が鳴りつづけ、10時から開催された『図書館協議会』に出席し、市役所で所用を済ませ、県庁との地域セミナーの情報交換の後に帰宅すると、ボランティアのWさんが私のために汗をかいていたのである。
 「ちょっと、昼寝をしたいから」と非情に送り出したものの、深刻な相談事から来客があり、市役所と連絡していると次の来客で、結局眠れないままに夕方を迎えたのであった。ボランティアのWさんが帰宅して一人で事務所に居ると、入れ替わりに長男の車が入ってきた。緊張の一瞬であった。

 息子の帰宅に緊張とは可笑しい話と思われるであろう。しかし、車のドア-は閉まったままで、息子は入ってはこず、益々そわそわと緊張が重なってくるのであった。実は長男が婚約者を連れてきていたのである。ただし、婚約者は日本人ではなくアメリカ人で、息子が空港まで出迎えに行っていたのである。

 交際は息子の大学時代から数年に及ぶものの、本日が初めての対面でもあった。息子から「ワガママ」とか「キツイ」と聞いており、どの程度言葉が話せるかも判らずアレコレ考えていると「こんにちわ」と握手を求めてくるではないか。こんな恥ずかしい瞬間は久し振りで、息子の顔も見られぬような照れ笑いで顔がゆがんでいる。
 「とにかく座って」と対面していると、息子が私の母親を呼びに行ったのである。緊張する当方をしり目に母親が「〇×ちゃんと呼べば良いの?」、「ハイそうです」なんて会話が始ったのである。そうか、名前も知らないのは自分だけなのである。
 やっと帰宅してきた家内に「おい、コーヒーでも入れろ」と言うと、コーヒーよりコーラが好みと言う。「おい、コーラを買って来い」と息子に言うと、手回し良く既に冷蔵庫に入れてあった。ここでも一人だけ空回りである。

 昨晩にロサンゼルスを発って、今日の夜に帰ると言う。「ご飯くらい一緒したかったのに」と言い、「何が好きなの?」と問うと、「ヤキニク」との返事が返ってきた。我家はむかえが焼肉屋なのである。一緒に会食する事となり、両親の事や趣味などの話をするが、一人娘でお父さんは手放したくないとの話である。「本当に大丈夫」と父親に同情だが、「ハイ、大丈夫」と笑顔が返ってきた。予定では4月中旬には我家の一員となりそうだが、とても「お父さん」のイメージではなく「変なオジサン」のままの別れとなったのでもあった。
                                    2月21日の一言