本日も先週に引き続き決算審査特別委員会が開催されており、明日一日の市民病院と上下水道の事業会計分を残すのみとなったが、議員と言えども自分の身に降りかかる事かどうかで、質問にも真剣さに大きな差がある事を実感した。

 本日の特別会計分の決算書の中に、『津島市(日光川)流域関連公共下水道事業』があった。委員の中から、実際に稼動する日時の確認と、「住民の利用料金はいくらになるのか?」の問いがあり、現在工事中の神守・唐臼地区は平成21年度末までに配管が完了し、稼動は22年4月1日からとあったが、「料金については今後検討していく」との答弁であった。

 委員の1人から、市内の公共下水道やコミュニティプラント等との料金差は好ましくない事と、「何も考えていない筈がないだろう」との再三の質問に、稲沢市の例から料金の説明があった。
 下水道が完成してこの下水道に排水すると、平均家庭(25立方メートル使用)で2,992円の利用料(あくまで稲沢市の場合である)が水道使用料金に加算されてくる。今まで必要がなかった支払いだけに誰も歓迎する市民はいない筈であるが、「関係住民から早期実現の声がある」と、まったく現地住民にはない的外れな意見がベテラン議員の口から発せられた。

 もっとも今回の質疑は3年前から現地説明会でも住民に示されている事であるが、現職議員でこの下水道の工事区間に住む議員は私1人であり、この工事区間に住み4月で引退したベテラン議員さえ、最後の議会で中身が判らないと発言し、間違った認識を語っていたくらいなのである。

 快適な都会生活をおくるためには必要不可欠な下水道整備ではあるが、現在も水田に清流を流すパイプラインの工事が続けられ、農業振興地域に指定されている集落への下水道工事で、しかもその対象地域に住む人々の家庭だけでなく、所有する農地である田畑の面積に応じた工事の受益者負担金も必要になっているのである。

 議員の多数には、「下水道に流すだけ」と簡単に思われているようだが、完成すると同時に受益者負担金(稲沢市は1孱毅娃葦)が請求され、その金額は我家でも50万円に近くなり、多い家では500万円以上必要な事が確認されている。しかも、今まで水路に流していた下水を、全く逆の道路下の下水道につなぐためには、大がかりな宅内配管工事も必要となる。

 我家を試算してもらったところ床下のコンクリートや庭石、門柱も関係する事から500万円位とも、家の改造まで考えると算定できないとの業者の話であった。
 従って、下水道本官の配管工事は完了しても、負担の大きさから即配管とはいかず、行政は「そのように説明しないと誰も流さない」と、強制的とも思える現地説明(実際は強制できない)を行っているが、経済的に先送りの家庭が多いと思われる。

 ただし、本官完了後の受益者負担は、下水に流す配管をするかどうかに関係なく、2年後には請求されてくるが、地域にとっては厳しい支出を迫られている事に気づかない人も多い。
新人議員から「農地にも下水道工事をするのか」との質問が出たが、「現地の住民に早期実現を託された」などと、まったく現地の市民とは無縁の話がベテラン議員から出た事からも、他人事のような議会を実感し、自分に関わる事ゆえに身につつまされた一日ともなった。
                          10月9日の一言