本日の夕刊(朝日新聞)ナゴヤマルに、「敬老パス不可・案内分かりやすく」と題して、名古屋市内での名鉄バスに市バスの敬老パスで乗車して、運転手から大声で注意されている場面についての記載があった。

 「降りる時に呼び止められ、運転手にきつく注意されている場面に出くわします。マイクを通して大きな声になるので不快感を覚えると同時に、高齢者の方がふびんです。分かりやすく案内表示してほしいと思います」と、41才女性から投稿された投稿であった。

 ずいぶん前の話となるが、私もこういった場面に遭遇した事があった。「お客さん、その券は市バスしか使えません」と、名鉄バスを降りる客に話す運転手に、自分の正当性と自己主張を続け、結局は求められた料金を払う事なく勝手に降りて行ってしまった高齢者の姿に、こんな理不尽な事が許される高齢者の不可解さを感じていた。

 こんな場面が起こるのも名古屋市内の名古屋在住の高齢者ゆえに起こる問題であり、名古屋市外の高齢者はすべてが料金を支払ってバスに乗る事から、こんな場面には出くわす事はない。むしろ、名古屋市で間違って市バスに乗車して料金の支払い方式に戸惑う市外の高齢者の姿が自然でもある。

 さて、バスや電車など公共交通については、障がい者についても対応が千差万別の実態がある。1ヶ月前に津島市で実施したバリアフリー検証会に名古屋市から参加されたIさん(全盲)の乗車券を購入する際に、健常者と同じ一人分の料金が必要と知らされ、「半額じゃないんですか?」と聞き直した事があったが、一人で乗車すると一人分だそうで、介助者と二人の乗車でも一人分で良いとの話でもあった。

 しかし、かつて同じ駅から乗車した知人(車イス)は、半額分の子供料金の切符を購入して改札を通過しており、実質的に障がい者は半額がまかり通るとも思われるが、その真相は名鉄に確認した事がなく、利用者も少ない事と自動改札機を通過する事からどうやら徹底されていない(黙認されている)気もするのである。

 障がい者の中には、交通費が全額無料となる名古屋市に移転していった知人も存在するが、名古屋市の地下鉄や市バスの対応と名鉄など私鉄との制度の違いがあり、今回の高齢者の投稿された事案も制度の違いが原因でもある。「障がい者であっても、半額にする必要はない」と主張する知人も存在する。

 「障がい者には国から手当が出ているだろう」と、料金の格差をつける必要はないとの主張にも一理がある。ただし、県内ぐらいは制度の統一を図り、誰もが安心して利用できる事と、高齢者に不快な思いをさせない配慮は必要であろう。ひしひしと感じるようになった年齢から、『ふびん』との言葉も他人事ではなくなってくる。
                             12月14日の一言

追伸 記事の送信が実行されないままになっていました。4時間おくれの発信となりました。