目がさめて最初の仕事は、事務所前の歩道に落ちて転がるアンズ(杏)を拾い集める仕事で、私が目覚めた時には既に自転車や歩行者に踏まれた残骸も多く、早朝より掃除が日々の日課になっている。

 小学校の通学団が通る前にも拾い集めて、市役所に出かける前に拾って車を出そうとすると、既に数個が落ちており、後ろ髪を引かれながら出発し、留守中は母親に頼んであるとは言え、帰宅すると車も入れないほど落ちており、踏みつけられた残骸が無残な姿をさらしている。

 車を降りるとアンズの甘酸っぱい香りが漂い、拾ったアンズが山となっている事務所もアンズが香り、流し台も台所も目前のアンズが置かれ、家中がアンズの香りでいっぱいとなっている。

 さて、私は梅干が大嫌いで、色と大きさは違うものの、形とタネが一緒のアンズも苦手であったが、多くの人々に貰ってもらう必要性と、黄色から赤みを増し、年々綺麗になった果実と美味しそうな香りから、自然と口にするようになってしまったのである。

 一ヶ月前のサクランボのように、鳥が狙い続ける事はないが、さすがに年々と甘味が増してきた事から、今年は鳥に突かれて傷ついた実も増えた。同じアンズでも木が大きくなった事から、木陰の黄色いアンズから、オレンジ色から真っ赤な果実まで存在する。観察すると太陽の光を浴び続けた果実は赤みが増す。

 残り少なくなりホッとしていると、事務所裏にある更なる大木と化し、事務所の2階を更に越すアンズの実が色づきはじめており、こちらは木が高すぎて登る事にも限界があり、長い洗濯サオに網をつけた道具でも作らないと取れそうもないが、こちらは大きく甘い事から我家の本命のアンズでもある。

 ただし、こちらは落ちても下が道路ではないので、踏みつけられる心配がない事と、落ちても傷がつかない利点もありますが、残念ながら私には一人では取りにいけません。
 「おい、先に行ってくれよー」と家内に言ってからハシゴにのるか、倉庫の屋根に登ってからのアンズ採りになりますが、その理由が判りますか?

 私のブログでは初めてのクイズです。
私は何故に家内の後からアンズを採りに行くのでしょうか?
 身勝手なクイズで本日は筆を置かせていただきます。
                           6月11日の一言