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僕はネコの郵便屋さん 2軒の飼い主結ぶ 7月3日朝日新聞
写真上 手紙を首に下げて魚本さん方を出るネコ=熊本県天草市倉岳町棚底、全日写連梅戸吉伸さん撮影

写真中 魚本ツヤ子さんに抱かれたネコ。首輪から下げた袋に手紙を入れる=熊本県天草市倉岳町棚底、全日写連梅戸吉伸さん撮影

写真下 ネコが山本さん方に運んできた魚本さんからの手紙=熊本県天草市倉岳町棚底、佐藤幸徳撮影


熊本県天草市に手紙を運ぶネコがいる。首輪に手紙をぶら下げ、かわいがってくれる近所の2軒を行き来し、もう20通ほど「配達」した。朝出した手紙はその日に届くことが多く、時には1、2時間で着く「速達」になることもある。ネコの郵便屋さんのおかげで、飼い主同士の交流も始まった。

 ネコは天草市倉岳町棚底のアルバイト山本光広さん(69)方で3年ほど前に生まれた雄の雑種で、名前は「たま」。生後半年で姿を消したが、昨年秋に帰ってきた。手入れされ、毛並みがきれいだったため、妻の幸子さん(68)が「どなたかこのネコを飼っているんですか」と書いた紙をたたみ、首輪にくくりつけた。数日後、首輪に「大人の方ですか。字がきれいですから」との返事を下げてきた。
 ネコの首に袋をぶら下げ、何度か手紙をやりとりしたところ、相手は近所に住む県立苓明(れいめい)高校1年生の魚本奈実さん(15)=当時は中学3年生=とわかった。
 魚本さん方では一昨年夏、家の前にいたネコに祖母のツヤ子さん(74)が気づき、餌をやったらそのまま居ついた。魚本家では「小豆のようにかわいい」と「あずきち」と呼び、奈実さんと姉の英里さん(17)=同高3年=が風呂に入れ、ブラシをかけ、添い寝をしてかわいがった。
 2軒の飼い主を二つの名前で行き来するネコが運ぶ手紙は「きょうは元気でしたよ」などとネコの話題が中心。幸子さんが首輪にリボンをつけて送り出すと、奈実さんが「首飾りをありがとうございます」と返事をよこす。高校受験を控えた奈実さんが「高校で一生懸命勉強したい」と抱負を書いてきたこともあった。
 2軒の距離は200メートルほどだが、ネコを見た近所の人の話では、犬を飼っている家を避け、塀の上や農道を大回りして500メートルほど歩いて往復しているらしい。
 奈実さんは勉強や部活動で忙しいが「これからもあずきちのことを手紙に書いていきたい」と言い、幸子さんも「せっかくネコを通じて知り合ったので、やりとりはできるだけ続けたい」と話した。(佐藤幸徳)

 一昨日、昨日と人のブログの引用が続きましたが、本日の夕刊に記された「ネコの郵便屋さん」は最近聞いた事のないほのぼのとした話題で、記事を忘れないためにもコピーしました(これだけ引用すると著作権違反でしょう)。

 さて、自分の飼いネコと思っていたネコが、近所の知らない人にも飼いネコとして飼われていたとしたら、自分ならどんな気持になるのだろうか。今から30年ほど前に、父が車で連れ出したネコが途中で車から逃げ出し、探してもみつからず、半年かかって家に戻ってきた感動劇があった。

 さすがに家に戻るまで半年の生活は厳しかったらしく、泣き声が「ガラガラ」になっていたが、家に帰った感動から大声で家族全員を呼び続ける姿に自然と涙が流れてきた。この時のネコの声を考えると、飼い主と飼いネコの個人的愛情に入り込むスキはなさそうだが。

 しかし、我家のネコや犬が、知らない人も飼い主としていたら許せるだろうか。我家の愛犬についても誰に一番なついているかさえ気になるものである。私が一番と思っていても、毎日の食事をもらう家内とは以心伝心のようだし、三男については兄弟のような雰囲気も感じさせられる。

 ただし、我家の愛犬は気が小さく、我家の人間以外には馴染めないが、そもそも放し飼いすれば車に轢かれてしまう環境では前記の話題は成り立たない。けたたましいパトカーのサイレンが鳴り、高速で走っていく騒音が前記の環境をうらやましく思わされた。
                           7月3日の一言