今月の7日に両国国技館で行われた大相撲横綱審議委員会によるけいこ総見で、横綱白鵬に6連敗し、16番の取組みで6勝10敗となった横綱朝青龍に、審議委員から厳しい意見が相次ぎ、休場を奨める委員の発言がある中で、背水の陣で出場を断行した朝青龍は、場所直後は緊張から際どい取り口もあったものの、本日12連勝で単独トップとなって頑張っている。

 日頃の稽古不足は否めず、このまま簡単に優勝できるとは限らず、逆転で優勝を逃す可能性もあるが、引退を覚悟した背水の陣で臨んだ場所だけに、まずは合格と言うよりも期待以上の活躍で、しばらくは横綱として相撲人気を引っ張る相撲界での主役が続きそうでもある。

 さて、今場所を迎えるにあたり、相撲協会の関係者以外の評論家や横綱審議委員などで、日頃から朝青龍を快く思っていない人々の発言のほとんどが、ケガの回復が遅れて稽古不足では勝てないとの内容に集約されていたと思うが、本日までの12連勝に対しては何と言い訳をするのか。

 それよりも、相撲協会内部の親方の中からも朝青龍の限界説や、今場所を休場した方が良いとの発言が横綱審議委員の中からもあり、本人も「貯金をつかい果たした」と自覚した中で、よくぞ自分一人の判断で出場を決断したものと思う。苦渋の決断だったとは思うが、ここに勝負師としての英断があり、結果を出す事で総ての雑音を封印させた事に拍手を贈りたい。

 私個人は、朝青龍が相撲だけでなく各界のスポーツ選手と交友があり、母国モンゴルにおいてのビジネス感覚など、問題行動や発言を含めても相撲だけでなく才覚があると思って応援しており、28才と言う若さで引退させるのは惜しいので何とか踏みとどまって欲しいと考えていたが、テレビや雑誌などへの批判(漫画家のやくみつるや横綱審議委員会の内館牧子など)が当り前に報道され続けており、反論できない事からストレスを溜め込んでいた。

 今場所が始まる前に彼らが発言していた内容は、本日までの青赤龍の踏ん張りによって、総てが間違いであったか、実は朝青龍の力の評価そのものだけでなく、相撲そのものを評価する眼を持っていなかったと言われても仕方なく、弁解と言うよりも発言したりコメントした一言への反省と弁解をするべきではないか。

 人にはそれぞれに好き嫌いがあり、朝青龍を嫌いな人はあって当然と思うが、横綱の28才という年齢を考えた時や、彼が日本の高校に留学していたものの、モンゴル人の彼に完全なる横綱の品格を求める事自体に無理があり、朝青龍の出場によって今場所はチケットが完売される現実から、ヤンチャではあるが朝青龍が多くの相撲ファンから愛されている事を証明する場所ともなった。

 その都度の思いつきや感情的な発言はお互い様(批判者も横綱も)として、昨年一年間の朝青龍の行動や言動に対する相撲協会や関係者の発言、ニュースを順番に読み直すとひじょうに興味深く、朝青龍の性格(悪い面だけでなく良い面も)も何となく理解ができ、朝青龍というキャラクターを見る見方も変わるのではないかと思い、下記に添付しました。

スポーツ報知(新聞)の朝青龍関連の記事(過去)1年分です↓
http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/sports/20070808-427537/index.htm

 昨年8月に大成功となった大相撲モンゴル場所についても、朝青龍の果たした役割は大きく、多くの著名人(占い師の細木数子さんなど)がモンゴル入りし、モンゴルと日本の二国間交流に貢献したばかりではなく、この時の言動を見いてると主催者意識の責任からか、後輩力士などへの応対なども大人の行動に徹していた。

 今場所の残りは3日間である。3日後にどうなっているのか私には判りません。勿論、優勝となれば大いに結構だろうが、朝青龍の左腕の古傷を考えると、日頃の稽古不足を反省して、自己流でも良いから万全の体調に復調し、30才を越えるまで横綱として千代富士の優勝記録に挑戦して欲しいと願っている
                                    1月22日の一言
追伸
最近のテレビのCMに、朝青龍が学生服を着た転校生役となり、「怖い」と言って逃げる生徒や先生を、「せんせーい」と言って追いかけるシーンがあります。本当は良い奴なのにと動物が集まってくるシーンで終りますが、責任ある横綱と言っても、我々議員や公務員と違って、税金で生計を立てている公人ではないので、批判ばかりせず、CMのような結末に期待したいものですね。