財務大臣と金融担当大臣を兼務する中川昭一議員が大臣を辞任した。主要七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)中の記者会見で、意識もうろうとした醜態が全世界に発信され、飲酒疑惑も晴らせぬままに予算案通過後の辞任が突然の辞任に発展した。

 私は中川氏についてはテレビや新聞を通じた報道でしか縁はないが、私と同じ昭和28年生まれである事と、東大法学部を卒業した経歴や、タカ派で「北海のヒグマ」と呼ばれた父親の中川一郎氏の庶民的イメージも手伝ってその将来に期待していた。

中川昭一議員公式サイト⇒ http://www.nakagawa-shoichi.jp/profile.html

 「頑張れー、日本一」、「頑張れ、頑張れ、大丈夫」と、自宅を出る中川議員の背後から大きく聞こえてくる応援の声が、本日のテレビ画面のニュースから聞こえていたが、その声が夫人の声と聞かされた時には愕然とした。

 今回のろれつが廻らぬ『もうろう会見』が、宴席や休暇中の顔であっても議員のイメージは最悪だが、世界的不況を打破すべき世界中から注目される重要な会議中の会見だけに、取り返しがつかない日本のイメージダウンとなるばかりか、麻生内閣のトドメを刺す事態の中で、その声が中川夫人とすれば一般常識どころか、家庭環境すら異常としか思われない。

 さて、今回の事件によって、中川議員の酒癖の悪さが政界では広く知られていたと報じられており、「口にした程度」とか、「ごっくんではない」と言われても、自分の経験からは2日間徹夜した後で、浴びるほど酒を飲んで熟睡を始めた直後に起こされたような応対で、言い訳となった風邪薬としても飲酒を抜きにしては考えられない醜態が残念でもある。

 「酒は止めた方が良いよ」とは、私が議員になった直後に私の後援会長が発した一言である。もっとも、この一言は、私の父親をはじめ町内(村)の酒好きの(酒に強い)先人が全て短命に終わっている現実から、私も人以上に酒が強いと言われていた事から、酒好き(飲み)に長生きはいないとの教訓であった。

 幸いにして、生まれてから今まで、酒は「誰にも負けない」と意識して飲んできたが、トラブルや事故に遭遇する事なく経過し、議員になってからは宴席そのものを回避し、夜10時まで事務所を開けている事と、3年前からは横井庄一記念館の資料提供の問い合わせがマスコミからある事や、このブログの存在も過度の飲酒から遠ざけてくれている。

 中川議員もかつては若くて知的なイメージがあった。父親の中川一郎氏は自殺によって政界を引退したが、過度のストレスや睡眠不足は身体を蝕み、深酒が加われば人相も変えていく。彼は本当に政治家を目指して今までの人生を送ってきたのであろうか。同学年の立場としては、生々しい政治ばかりでなく、文人としての趣味や知的行動によって、周りに期待される人材にリフレッシュを期待したい。
                                     2月17日の一言