愛知県でウズラの鳥インフルエンザ感染が問題になり、感染経路も対策も進まぬうちに話題にもされなくなっていたが、今度はメキシコで豚インフルエンザが発生し、メキシコ国内で62人が死亡し、国境を接するアメリカにも患者が発生しており、今回は人間の生命に直結する事態だけに、日本にも深刻な問題となる事は必死でもある。

 メキシコでは幼稚園から大学まで休校になっており、行政機関の中には「外部の会合に出て感染しないように」と指示が出され、街を行き来する人々の多数がマスクを着用しているとの報道だが、対処方法の確立していない新種のウイルスだけに、連休に両国へ出国する日本人への規制も必要ではないか。

 メキシコ政府の保健相は「抗ウイルス薬は十分な量がある。豚肉を食べても感染しない」と市民に冷静な対応を呼びかけているとあるが、世界保健機関(WHO)は現地に専門家を派遣して警戒を呼びかけており、今回のウイルスの発生経緯すら不明では全世界に波及する危険性も否めない。

 我々の子供時代から存在するインフルエンザであるが、人類の英知によって駆逐する新薬が登場するたびに、その薬を上回る強力なウイルスが誕生し、常に新薬の開発との競争となっているが、今回の豚ウイルスは患者の多くが元気な若者と言われるだけに予想を超えた拡大も懸念されている。

 さて、以前にも記しているが、「現代では怖い病気ではなくなった」と言われる結核菌についても、怖くないからと治療が遅れると、抗生物質に強い抵抗力を持った結核菌になっている事から、体力の弱った高齢者には感染が死に至る可能性も高く、今回の豚ウイルスについても日本の裏側の事とは言え警戒は重要である。

 新種のウイルスや薬の効かない病原菌に感染すれば、感染する事が治癒しない事を意味し、人権問題から一般に公開されていないエイズ患者についても、知らずに接触して感染すれば、処置方法は大幅に改善されたとは言っても現状では感染して発症すれば死と隣り合わせの生活となる。

 かつてのライ病も完治する病気になったが、かつては強制的に隔離されて家族とも会えないばかりか、地域からも抹殺されたような扱いを受けていたが、エイズ患者については増加の一途をたどっているものの、患者は野放し状態となっており、今こそインフルエンザや結核とあわせて、感染防止の観点から国の積極的な対応を求めたい。
                                4月25日の一言