力士の大麻吸引事件や親方や兄弟子による力士暴行死など、不祥事が相次いだ相撲界において、37才の貴乃花親方が相撲協会の改革を目指して理事に立候補を表明し、所属する二所ノ関一門による会合で一門から離脱して今月の初場所後の理事選に立候補すると報道されている。

〇理事選、角界に風吹くか 貴乃花親方が立候補表明
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200912150120.html?ref=reca
〇貴乃花親方、年功序列の角界に反旗 無所属で理事選へ
http://www.asahi.com/sports/update/0109/TKY201001080460.html

 2年に1度の理事選挙は、五つある一門で話し合って理事を選出し無投票になるのが慣例で、二所ノ関一門の理事は3人だが、新たに貴乃花親方の立候補により4人の候補者となり、年功序列の話し合いに反旗を揚げ「このままでは面倒をおかけする」と告げ、途中退席したとある。

 他の3人の理事候補者は現職であるとともに、放駒親方(61才・元大関魁傑)と二所ノ関親方(61才・元関脇金剛)、鳴戸親方(57才・元横綱隆の里)の年齢を考えると、65才の定年まで有終の美を飾りたい2人と、更なる上を目指すためには3人とも降りられない。

 現在の貴乃花親方は37才でありながら理事待遇に処されており、将来の理事長候補とウワサされてきた事を考えると、共鳴する若手の親方も存在するものの、今後の切り崩しによって協会で孤立する可能性もある事から今回の行動は諸刃の剣でもある。

 現状では1人の関取も育てていないと批判する声はあるものの、親の貴乃花や伯父の初代若乃花など名門二子山部屋の流れをくみ、自身の大横綱としての知名度もある事と、他の部屋のように有力な支援者を頼らず、サポーター制度の導入など部屋経営としては自立しているが、共鳴する若い親方達にとっては死活問題となる可能性からどこまで支持が広げられるか疑問だが、先輩理事の定年を待っておれば40才を超える事から「無記名投票」ゆえに純粋な賛同者に期待したい。

 見方を変えると、議席にしがみつき、なりふり構わず政界復帰を目指す自民党の長老議員と、改革を訴える若手議員の構図のようにも見えてくるが、我々地方議員にとっても最善の策とは思えなくとも打ち破れない慣例が多いことから、我が身に置き換えて理想と目的のためには純粋に行動する若き貴乃花親方の行動を他山の石としてエールを送りたい。
                               1月9日の一言