上記ブログの転載です。
最近、以下2冊の本を読んだ。
| http://ecx.images-amazon.com/images/I/418WXJDHW7L._SL160_.jpg | 父・鶴田浩二 |
| カーロン 愛弓 | |
| 新潮社 |
| http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HX3TR630L._SL160_.jpg | 父・鶴田浩二の影法師―末娘が綴った銀幕スタアの真実 |
| 鶴田 さやか | |
| マガジンハウス |
鶴田浩二は戦後第一世代最高のスターでありそんな稀代の「いい男」を巡る骨肉の愛憎劇が詳細に描かれていた。
鶴田浩二には3人の娘がいたのだがこの娘同士で父親を取り合う。
この勝負は先に生まれたことに加え相性の良さで長娘の勝利に終わる。
だが一方で母と娘の戦いがあり、鶴田浩二の実母と嫁の戦いがあり鶴田浩二が浮名を流した女優達と妻&娘達との戦いがある。
一人の男を巡る
嫉妬
なのだが父と娘となるといささかアブノーマルではある。
その辺の話は娘二人が一番分かっており二人とも重度のファザコンを自称している。
乗り越えなくてはならない壁なのだがその壁は余りに厚いと私は思う。
嫉妬の炎は凄まじく結果的に家族の絆はバラバラ、鶴田亡き後は崩壊してしまったようである。
男の色気がいかに恐ろしいものか?
改めて痛感した。
何ゆえ鶴田浩二は公私共に強烈な色気を放っていたのだろうか?
それは単に顔がハンサムとか長身であるとかルックス面だけではない。
2冊の本を読めば瞭然のように鶴田浩二もまたエニアグラム・タイプ4だ。
まぁこれはエニアグラムを少し勉強すれば本を読まずとも分かってしまうのだが・・・・
| http://ecx.images-amazon.com/images/I/41XD32YG5HL._SL160_.jpg | 性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム |
| クリエーター情報なし | |
| 春秋社 |
鶴田浩二もまた悲しい幼少時代を過ごした。
暴君であったが一方で非常に繊細で涙もろかった。
躁鬱気質が激しかったのだが一方で暴力団の脅しや暴力に屈せず「三代目(山口組組長)の前で堂々としているのは鶴田ぐらいのもの」と周囲が驚くほどであった。
小野榮一は終生、周囲が望む鶴田浩二を演じ続けそれは虚構と言って良かったのだが誰よりもファンを大切にしていたからだろう。
親しい友人は一人も居なかったようだが寂しがり屋の一面がありそれは忘年会と合わせて毎年開催された誕生日会の模様で分かる。
大勢を自宅に招いた鶴田浩二は学生服を着て軍歌を熱唱し羽目を外す。
それは青春の焼き直しに過ぎなかったのだがいつも宴の真っ最中に突然、姿を消して、寝室に引き上げてしまったと言う。
ドンチャン騒ぎした「宴の後」の寂しさには絶対に耐えられなかったからだと長娘は言う。
鶴田浩二の言い知れない哀愁は身体から滲み出たものでありそれが=周囲の女性を虜にしてやまない「男の色気」に繋がったんだろう。
だがそんな強烈な光はそれと同じくらいの大きさの反作用を生じさせ陰惨な漆黒の闇を作り出していたのだ。
昭和の日本にはそんな「色気に満ちたスター」が山ほどいた。
大映には市川雷蔵、若山富三郎がいたし勝新太郎もいた。
中村錦之助もいた。
東映には高倉健がいたし松方弘樹もいた。
杉良太郎もいたし加藤剛もいた。
枚挙に暇がない。
翻って今の日本の映画界を観て理屈では割り切れない何かを感じるのは私だけだろうか?
まぁこれは日本に限った話ではなくハリウッドもヨーロッパの映画界も本当の色気を持った俳優は激減しているように思う。
少なくとも実の娘が誰彼構わず猛烈に嫉妬してしまうような俳優は居ないだろう。
終わり








