
上の写真は、上高地で開山式が行なわれた4月27日の小梨平にある梓川沿いに立つカラマツです。厳冬期の12月や1月とは温度差があり、凍えるほどではなかったものの、冬と変わらぬような吹雪に見舞われた一日となりました。

河童橋の前に作られた雪ダルマと、観光客の姿を見れば、これが4月のゴールデンウィークとは思えない真冬と同じ雪景色です。
※吹雪でもここでは笑顔が出ます。

河童橋から100メートル進んだ清水橋です。
※夏にはクーラーのように涼しい冷気と、水草の中のイワナを求めて人々が足を止めますが、この日は誰もが素通りしていきます。

ビジターセンターと背後は六百山です。
※積雪のため、普通の靴ではここまで来れず、この日にビジターセンターを訪れる観光客の姿はまばらです。

小梨平の入り口ですが、この日は積雪により白黒写真の世界となっており、凍結したこの先へ足を運ぶのは登山家か、よほど計画性を持った人なんでしょうね。
※寂しいと言うよりも寒々とした小梨平です。

こんな雪の中にテントを張る人もあるんですね。これは意外に大きなテントですよ…
※こんな雪の中に生活する人の気持ちが解りません。

テントの主が出てきて、なにやら黙々とやっておられますぞッ…
※この場所には、昨年にも同じテントがありましたが…もしや?

「大変ですねー」
「いやー、参っちゃうよ」
「忙しそうですね」
「お茶入れるから入ってよ」
テントの主は、開山式の一週間前から上高地に入っている千葉県旭市の渡辺氏で、今年はこのまま11月まで滞在される予定ですが、今年は雪に埋もれるようにテントが張られており、一日にカセットコンロのガス4本を暖房として使わないと寒くておられないそうです。

渡辺氏は、この6畳分ある大型テントで生活し、河童橋周辺に油絵のキャンパスを立てて描き続ける「ホームレス画泊」で、番地のないテント宛に全国から手紙が届く、上高地では超有名人となっています。
ちなみに「ホームレス画泊」と命名したのは私で、昨年は新聞に取り上げられており、地元の千葉県では盛大な懐古展を開催するなど、上高地を描き続けて半世紀となる上高地一筋の人物で、閉山後のシーズンオフにも次の上高地入りを考え続け、千葉県の自宅には上高地のギャラリーが併設されています。
これほど上高地を愛する人は珍しく、絵を描き続けるうちに、上高地を訪れる人との会話を楽しみ、届けられる手紙のやりとりから、テントを「世界の交差点」と命名して、多くの人々との交友を楽しんでおられます。








