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 昨日(13日)の、上高地から岳沢への行程を添付していきますが、パソコン容量の都合から2回に分けて添付していきます。
 
 上高地の河童橋から岳沢小屋までの所要時間は登りが約2時間30分と案内されており、家内が前日のお風呂で一緒になった登山客より、紅葉が最盛期を迎えている涸沢が人で一杯となって歩けない現実と、初心者でも挑戦しやすい行程から岳沢の魅力を聞いたため、朝になってから「行きたい」と言い出しました。
 
 
 「岳沢に行こうか?」
 「岳沢も焼岳小屋くらいの時間がかかるぞ」
 「焼岳は厳しいから…」
 「同じくらい時間がかかるぞ」
イメージ 4 「焼岳は、帰ると夕方になるじゃない」
 「岳沢も同じだ」
 「岳沢は2時間でしょ」
 
 小梨平でゆっくりと一日をおくりたいと考えていましたが、家内の一言が予定を変え、どうせ山を登るなら低いながらも北アルプスや乗鞍岳を見渡せる焼岳にしたいと思ったものの、前日の入れ知恵で岳沢を希望する家内の希望どおり、河童橋を出発して岳沢と穂高の登山口に入りました。
 
 登山道の入り口には、岳沢小屋まで4キロで2時間の表示とともに、前穂高岳まで8キロ・6時間、天狗のコル7キロ・5時間の表示もあり、これなら穂高でも行けると家内は思ったようです。
 
イメージ 5 そんな甘い気持ちも登山道に入ってまもなくなくなり、段差の大きい石段を登り続けても一向に景色が変わらず、木々のお陰で涼しいのはありがたいものの、木々の香りを嗅ぐ余裕もなく、「いったい何分歩いたんだ」と、景色の変わらない登山道を黙々と登っていきます。
 
 「こんにちわ」
 「ありがとう」
 「頑張ってね」
 
 行き交う外国人観光客は社交的で、必ずと言っても良いくらい挨拶を交わし、追い越していく外国人女性や家族の姿に黙々とついていくと、「あと10分ねッ」との下山中の外国人の言葉を頼りに家内と歩き続けます。
 
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 「あ10分」と言われた場所は、上高地から見える北アルプス穂高連峰の真ん中に位置し、白い石が雪渓のように見える場所で、下界には上高地の河童橋のあたり(写真左)が見渡せました。
 
 「お父さん、ここまででやめようか」と、絶景に満足した家内の一言ですが、上を見ると奥穂高岳の頂が手に届くような距離になっていることから、「あと半分」と気力を振り絞って前を目指します。
 
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 観光客の多くは帰りの集合時間の関係で、ここで景色を楽しんで下山を始めますが、時間制限のない私達は登山客と一緒になって足腰の苦痛に耐えながら一歩一歩と前を目指しました。
 
 この日は北アルプスに初冠雪があり、朝には真っ白となっていた穂高岳の頂も、この頃にはほとんど雪がなくなり、雲一つない晴天の日差しに照らされて、身体は汗だらけとなります。一緒に同行した登山客の話では、岳沢小屋は満室で、泊めてもらえなかったら談話室に座って睡眠をとり、翌日に前穂高岳を目指すとの話でしたが、小屋から3時間の案内を見ると私達でもそんな誘惑に駆られます。
 
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 本格的な登山家から見れば、私達は完全なる観光客でしかありませんが、両手にストックを持ち、本格的な姿と装備を積んだ登山客が、観光客の我々に簡単に追いぬかれていく姿に、中高年の登山事故が多発している一因も感じます。
 
 ただし、横に見える山々の絶景が一歩ずつ確実に変化していくことから、非日常的な空間に惹かれる中高年は、有り余る時間を有することを武器に、山の頂を目指していくのでしょうか。
 
 あと30分も歩けば岳沢小屋に到着する頃でしょうか、「もう、この辺りでも十分」とも思える絶景を横目に、苦痛に顔を歪めて歩を進めます…
 
                                   10月14日の一言
追伸
続きの転記は明日か後日へ