朝日新聞には毎週土曜日に発行される週末版beがありますが、日本全国の「特別天然記念物」75件の中から、朝日新聞デジタル会員に「関心のある場所」をアンケートし、19日付け新聞でbeランキングとして発表しています。
 
 これによると、第1位は阿寒湖のマリモで、2位に屋久島の原始林、3位に秋芳洞と続き、私がお気に入りとしている上高地は、5位の黒部渓谷や6位の尾瀬を大きく引き離し、第4位に選ばれていました。
 
 記事中には、「上高地」に亡き両親と旅した愛知県の女性(57)は「雪をかぶった山を背に、梓川の清流、橋がとても印象的。もう一度訪れてみたい」と、選考した人の意見を紹介しています。
 
 私が初めて上高地を訪れたのは昭和49年の夏で、訪れたと言っても上高地のバスターミナルの駐車場までで、この時は名古屋観光バスのアルバイトの車掌として訪れており、河童橋も見事な穂高連峰も見ておらず、当時の真っ暗でゴツゴツした釜トンネルの怖い印象しかなく、戻ってきたお客さんの感動する声とのギャップから、「この奥にはどんな景色があるんだろう」と思ったのを今のように思い出します。
 
 旅行が好きで、夏休みだけでなく大学を休んでも参加していた観光バスのアルバイトの中でも、このギャップは大きく、翌年の夏に高校を卒業したばかりの家内と一緒に上高地に出かけましたが、この時は岐阜県側から上高地に入りました。
 
 名古屋から高山線の最終列車に乗り、駅で仮眠する予定でしたが、飛騨側から穂高を目指す登山家たちとタクシーに乗り、タクシーで仮眠させてもらい、新穂高ロープウェイの始発に乗り、西穂独標、西穂山荘経由で上高地に下りました。
 
 ガイドブックによれば、西穂高岳から上高地田代橋まで下りで4時間となっており、当時は若い大学生であったことを考えると、今では再現もできそうもなく、当時は重いテントと一週間分の食料も持った行動でした。
 
 小梨平でテントを張り、バンガローにも泊まりましたが、当時宿泊したバンガローは使用できないものの現在も残っており、最近ではテレビと水洗トイレも付いているケビンにになっているものの、当時の記憶は白黒でしか残って(写真はカラー写真でしたが)いません。
 
 当時は安房トンネルもないため、名古屋からは松本経由の列車で、半日がかりで名古屋に帰ったものですが、バスや車も松本経由で日帰りは厳しかったものの、最近は我家から3時間の行程となりました。
 
 さて、今週にも上高地に出向く予定をたてておりましたが、大型台風27号が進路を向けており、来月の四国遍路も控えて、閉山まで1ヵ月を切った中で、何とか上高地にとの気持ちと、一年の経過の早さと空しさも感じずにはおれません。
 
 ちなみに、上高地は昭和27年に日本で初めて「特別名勝」と「特別天然記念物」に指定されており、当時は観光地と言うよりも、「上河内」としての山の盆地という意味と、「神河内」として神々が住む苑としたイメージも残っていたようです。
 
 上高地が全国に知られるようになったのは大正時代からで、善光寺詣の参拝客が上高地に立ち寄るようになり、その後急速に訪れる人が増えたとありますが、やはり当時は「神河内」のイメージだったと思われます。
  
(beランキング)関心のある特別天然記念物
記事の続き…
 壮大な山河をおさえて、小さなマリモが1位になった。
 「どうしてこんな姿を生み出すのだろう」(大分、79歳男性)と球体の不思議に心引かれる回答がたくさん寄せられた。北海道旅行のお土産に「買った」「もらった」思い出も数多い。
 マリモについては、また後段でご紹介します。
 2位「屋久島スギ原始林」は、「一度は見たい」の声が圧倒的だった。訪れた人は「厳かな森の雰囲気に圧倒された」(埼玉、46歳女性)。一方で「見に行きたい。しかし、自然が荒らされることを思うと行ってはいけないとも思う」(三重、49歳女性)との悩みも。
 「秋芳洞」は「長い時間をかけた自然の造形に目を見張りました」(埼玉、39歳女性)、「スケールの大きい幻想的な雰囲気に魅了されます」(千葉、53歳男性)。つらら状、タケノコ状、皿状など鍾乳石の多様さも特徴だ。この鍾乳洞の上に「秋吉台」が広がる。
 「上高地」に亡き両親と旅した愛知県の女性(57)は「雪をかぶった山を背に、梓川の清流、橋がとても印象的。もう一度訪れてみたい」。東京都の女性(42)は「黒部峡谷」の紅葉を「この世にある色の種類で表現できぬほど多彩」とつづる。
 16位ながら熱いコメントが多かったのが、体長1メートルを超える両類類「オオサンショウウオ」。「初めて見た時、『これは地上の生き物か?』と驚いた」(広島、65歳男性)。不気味ともいえる姿なのに「変な親近感が湧き、気持ち悪いと思わない不思議な動物」(静岡、52歳女性)。「太古の遺留動物」(「国指定文化財等データベース」の解説)は人々を強く引きつけている。
 広島県の女性(55)は、子供たちとよく広島市安佐動物公園を訪れたという。ここは1971年の開園以来、オオサンショウウオ研究に力を入れ、繁殖に成功している。幼生も展示し、今なら卵も見ることが出来る(11月上~中旬に孵化〈ふか〉)。昨年オープンした京都水族館でも鴨川で捕獲し、展示されている約40匹が予想を超えて人気を集めている。ショップではリアルな形のぬいぐるみが、多い日は200体も売れるそうだ。
 
                                              10月20日の一言