阪急阪神ホテルで発覚した食の偽装標示問題は、札幌や徳島のホテルに飛び火するだけでなく、愛知県の名古屋観光ホテルでも食材の偽装が報告され、高級ホテルでの高額な食事は信用できない時代になりました。
高級ホテルに限らず、観光地や一般の料理屋においても、絶対に偽装がないかといえば疑わしく、過去に知人たちと訪れた料理屋さんで、完全なる天然鮎とは思えなかったものの、知人たちが「絶対に天然」と言い張るので黙っていたことがありました。
私は過去に食した天然鮎の「ハラバタ(内臓)」の味と違っていたことと、知人達がハラバタを食べ残したものの、お店の女性は何も言わなかったことから、本当に天然を売り物にしているなら、美味なるハラバタを残されて黙っているはずがないと思い、完全なる天然物ではないと思いました。
もっとも、私は高級料理店とは無縁の生活で、最近のお気に入りは「なか卯」と公言して、家族から恥ずかしいからやめてと言われているくらいで、「なか卯」は安いだけでなく、待たされることなく、待たされてストレスを溜めることがありません。
さて、当分は全国各地のホテルや高級料理店の食材の偽装が発信されてくるものと思われますが、これは食材に限らず、高級志向の品々や、芸術品にも偽装が問題となりそうです。
実は、ネットオークションにおいても、偽物が出展されていることがあり、横井庄一記念館が開館した際に、記念品として無料で配布された印刷した色紙が、「直筆」の色紙として5千円で出展されているのを見たことがありました。
印刷技術が発達して、印刷であっても印刷とは思えない色紙でしたが、横井庄一さんが色紙に揮毫してから20年以上が経過していることから、本物の色紙は色紙に染みや色あせがあるのが一般的で、無料で配布された印刷した色紙の出展は、偽装と言うよりも詐欺行為としか思えません。
日展書道、入選を事前配分 09年度「篆刻」、有力会派で独占
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1万円を払えば誰でも応募でき、入選すれば展示される。今年度は11月1日から国立新美術館(東京・六本木)で開催される。1万3919点の応募があり、7割が書だ。
書には漢字、かな、調和体、篆刻(てんこく)の4部門がある。朝日新聞は、石材などに文字を彫る「篆刻」の2009年度の審査を巡り、当時の篆刻担当の審査員が有力会派幹部に送った会派別入選数の配分表と、手紙を入手した。配分表には有力8会派ごとの応募数と入選数が直筆で記され、過去5年分の会派別の応募数と入選数の一覧も添えられていた。
手紙は審査員が入選者公表前の10月15日に書いたもので、「今年は昨年度の会派別入選数厳守の指示が日展顧問(本文は実名)より審査主任に伝達され、これに従った決定となりました」とし、配分表通りに入選数を決めたと説明している。日展顧問(89)は書道界の重鎮で日本芸術院会員。審査主任は書の4部門全体の審査責任者で、当時は日展常務理事だった。
手紙を出した審査員は「審査中に審査主任から『日展顧問(実名)の指示だ』と言われ、会派別の数字が書かれたメモ(配分表)を受け取り、その通りにした」と取材に証言。09年度の篆刻の8会派別の入選数はこの配分表通り決定し、8会派に属していない人はひとりも入選しなかったという。
審査主任はすでに死亡しており、日展顧問は取材に対し、09年度の審査について「審査主任に指示したことは一切ない。審査主任が勝手にやったことだ」と関与を否定する一方、その後は書の4部門について審査前に日展理事らで合議して入選数を有力会派に割り当ててきたことは認めた。
日展を開催する公益社団法人「日展」は「会派別の入選数を割り振るということはあり得ないと考えている。今のところ調査は考えていない」。公益法人を監督する内閣府は「そのような事実があれば、日展に徹底した調査とその報告を求めることになる」としている。
「やっぱり」の声が聞こえそうですが、日展に入選する作品にも「天の声」が存在し、所属する会派や有力な審査員の影響が大きいことと、選ばれるためには大金が必要になることや、作品の善し悪しよりも事前に入選者を決めていたことが関係者の残した手紙から報じられました。
芸術作品の評価にも大金が動いている現実を考えると、未だに汚い舞台裏が存在する社会を実感させられますが、食材の偽装だけに終わらせず、世の中の偽装や詐欺をすべて一掃する覚悟で臨みたいものですね。
10月30日の一言








