NHK新会長の籾井(もみい)勝人氏が、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べた上で、日本に補償を求める韓国を疑問視した。
 
 韓国についても「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかしすべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」と発言しており、尖閣諸島・竹島など領土問題については、国際放送で「明確に日本の立場を主張するのは当然。政府が右ということを左というわけにはいかない」と話したとあるが、個人的意見は自由だが、「政府が右ということを左というわけにはいかない」との発言は、公共放送であるNHKの会長として、不偏不党の立場とは思えぬ政権与党の犬と化したような発言だけに問題である。
 
NHK籾井新会長「従軍慰安婦、どこの国にもあった」
 
NHK会長の慰安婦発言「まさに正論」 橋下氏が評価
 
 この発言に対して、大阪橋下市長が自分の発言と同じで正論と評し、「似たり寄ったりのことは世界どの国もやっていた。戦争と性の問題はどの国も抱えてきた不幸な歴史だ」と持論を展開。「NHK会長でそれなりの経歴のある人が言われた。日本国民はしっかり考えないといけない」と語ったとある。
 
 私が問題と思うのは、国で定めている放送法の第1条の目的の中に、「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること」とあり、第4条の放送事業者は、国内放送及び内外放送の放送番組の編集に当たっては、政治的に公平であることと、意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすることと定められていることから、国民から強制的に受信料を徴収するNHKの会長として相応しい発言とは思えません。
 
第1条 この法律は、次に掲げる原則に従つて、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。
1.放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。
2.放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。
3.放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。
第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
 
 私は大学時代に朝日新聞の販売店を経営することになりましたが、新聞社に初めて訪れた際に、販売部のデスクより朝日新聞の歴史を勉強するための資料が手渡され、朝日新聞綱領について頭に叩き込むよう求められました。
 
朝日新聞綱領
一、不偏不党の地に立って言論の自由を貫き、民主国家の完成と世界平和の確立に寄与す。
一、正義人道に基いて国民の幸福に献身し、一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う。
一、真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精神を持してその中正を期す。
一、常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重んじ、清新にして重厚の風をたっとぶ。
 
 平成11年から津島市議会議員となりましたが、それまで23年間続けた販売店を廃業した理由も、販売店と言えども政治との関わりは許されないため(当時は)で、配達するだけの仕事でも「不偏不党」の立場を求められました。
 
 朝日新聞の報道についても、ネット上で賛否両論の議論があり、新聞関係者の不祥事も存在しますが、少なくとも責任ある立場にある者が、特定の政党や偏った発言を続けることは許されません。
 
 橋下市長の発言についても、世界中から批判されるばかりではなく、それまで高い支持率を続けていた政党維新の人気も急激に低下したことを考えると、こんなバカで性格に問題がありそうなNHKトップに便乗することは、政党トップとしての反省が足りないとしか思えません。そして、安倍首相になってから、右傾化した発言が際立っており、国際協調が図れません。
 
 本日の一言は、昨日の一言に鶴田浩二さんの記載をしたところ、鶴田さんに関するコメントが入っており、鶴田さんと「シャツの店」で共演した、愛知県岡崎市出身の杉浦直樹さんについて書き込もうとおもっていましたが、怒り心頭でこんな一言になってしまいました。
 
この一言の満10年までのカウントダウン、あと16日
                                   1月27日の一言