
昨日14日午後3時の上高地河童橋です
我が家から上高地帝国ホテルまで、距離は205キロメートルしかありませんから、3時間もあれば到着する場所にありますが、標高差があることからおよそ9度の温度差があり、昨日も日差しは強かったものの、3月末か4月のはじめのような清々しい風が吹いていました。
小梨平で開催された音楽祭が終了した午後3時過ぎにバスターミナルを出発し、予定では平湯温泉で入浴して帰る予定でしたが、午後になって天候が回復したため後ろ髪を引かれ、「珈琲でも飲んでいきますか」の一言となりました。
ちょうど右手に帝国ホテルの赤い屋根が木々の合間から見え、日ごろは400円となったコメダ珈琲も高いと言っているものの、ここを通り越してしまうと一日が終わってしまう悲哀を感ずるため、ハンドルを右に切りました。 玄関に横付けし、帝国ホテルの制服姿のドアマンが出向いてくれたものの、小梨平のゴザに座り、ジーパン姿の家内は「帝国ホテル」の雰囲気に呑まれ、直ぐに降りないため同行者も降りていきません。
帝国ホテルの玄関で同乗者を降ろし、車をホテル横にある和食堂「あずさ庵(午前11時30分から午後2時まで営業)」前の木陰に移動させてからホテルに入ると、6人しかいない同行者の一人が見当たりません。車中で爆睡しており積み残しです。
東京の帝国ホテルでは考えられないことですが、上高地の帝国ホテルはリュックや登山靴の客がドカドカと出入りしており、名前を意識する人が多いものの、気軽に一流の雰囲気が味わえます。 「コーヒー」、「アイスコーヒー」と街角の喫茶店のように飲み物を注文したものの、私は帝国ホテルのケーキに目がないため、ケーキを注文すると、全員が注文することになり、口の悪い知人がホテルマンのミスや、味について辛口の批評を始めました。
前記したコメダの珈琲が高いと言っている比ではなく、缶コーヒーでも良い人には何を言っても「馬の耳に念仏」としかなりませんが、やはり帝国ホテルでお金の話はタブーとして、ゆったりとしたムードを味わうべきで、「お代わりはいかがですか」と、次々とコーヒーやアイスコーヒーも新しく運ばれてくると時間を忘れます。
「うわァ、この水は美味しい」と辛口批評の知人が発しましたが、帝国ホテルの水は何処から汲んでくるのかは判りませんが、六百山の麓にある湧き水が使用されており、この水にも立派なコースターがついていました。

さて、昨日の乗鞍岳は濃い霧と吹き付ける強風に包まれており、山上の畳平駐車場まで行きながら、車から降りることもできず、その直後に訪れた上高地も、山々は雲に隠れていました。
しかし、音楽祭が終わった頃には雲もなく、強い日差しがさしてきました。
まさに、上高地の天候は予測が難しく、当初はテントを持ち込んで滞在しようと考えており、訪れた午前中には「テントを持ってこなくて良かった」と話していました。
知人の一人は、乗鞍スカイラインを自転車で走る予定で、窮屈な思いをして自転車まで持ち込んでいましたが、「持ってこなければ良かった」と一度も自転車に乗ることはできませんでした。知人は今年2回目となるスカイライン足止めとなりました。

帝国ホテルを出発したのが午後4時30分で、急いで平湯温泉に向かうため車を走らせましたが、大正池ホテルを過ぎた付近で後ろを振り返ると、太陽に照らされた穂高連邦がはっきりと見え、「このまま帰るわけにはいかない」と、上高地内最後となるスペースに車を停車させ、しばらくは全員揃っての記念撮影となりました。
「テントを持ってこなくて良かった」と記しましたが、こんな日の夕暮れは表現のできないような幻想的な色彩を放つときがあり、やっぱり「このまま帰るのは…」との思いと、日帰りで午後5時まで滞在した満足感とが交差しました。
平湯温泉では、先月に魅力ある露天風呂を見つけましたが、昨日は女性が2人参加していたことから、「ひらゆの森」の温泉に入り、薄暗くなった高山市を通り過ぎ、ひるがの高原サービスエリアに到着したとき時計は午後8時になっており、ここで夕食をとってからの帰宅となりました。
6月15日の一言








