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 添付した写真は四国八十八ヶ所霊場で出会った人(納経箱から持ち帰った札もあります)や納経所でいただいてきた錦の「納め札」で、この中でも特に親しい人や、納経所でいただいた札は縁起かつぎで持ち歩いています。
 
 「大鹿さん、良い物をあげるわッ」
 「何ですか?」
 「これッ」
 「どうしたんですか?」
 
 差し出された物は四国霊場の「納め札」で、知人が四国遍路から持ち帰った札との話で、入手した経緯を聞くと納め札箱から見つけて持ち帰ったことを聞き、せっかくのご好意でしたがお断りして返しました。
 
 私は平成13年から四国遍路を始め、当時は納め札に関心もありませんでしたが、同行する人たちが貴重品として金の納め札を探すのを見て、探して持ち帰った時期もあったものの、錦のインチキ納め札を寸志とはいえ買わされたこともあり、最近は知らない人の納め札は手にしません。
 
 四国遍路の納め札は、1回から4回までが白色で、5回から6回が緑、7回から24回が赤、25回から銀、50回からが金色になり、添付した錦の納め札は100回以上巡拝した人たちが使用できる札です。
 
 お遍路に出る人の目的は様々で、中には自分の犯した罪の反省から廻る人や、失業や失恋から歩く若者など、祈願する目的も様々なため、直接出会って交換した納め札なら別ですが、錦の札でも全く判らない人の納め札を箱から持ち帰ってもご利益はありません。
 
 一方で、バスツアーの観光客でも納経帳に朱印をもらうことが当たり前になっていますが、私は四国遍路と百観音(西国、坂東、秩父)だけしか朱印はもらっておらず、ましてや社寺や仏閣をごちゃ混ぜにした納経帳には関心もありません。
 
イメージ 2 右に添付した納経帳は、多くありそうにも見えますが、四国八十八ヶ所と別格二十霊場に百観音の物で、一番左の4冊と右の1冊は、先達になる前の四国遍路の納経帳です。
 
 四国遍路や巡礼は、無関心な一般人から見れば、非日常的な現世離脱的な行為であり、こだわりがなければ何度も廻らないことから、納め札や納経帳にもそれぞれのこだわりが出てきます。
 
 四国霊場が開創されて1200年になりますが、八十八ヶ所霊場会先達手帳によれば、「(弘法大師の)弟子たちが、師の御誕生の地であり、御修行の地、成道の地を踏み、そこで師と同じように修業してみたいと思うのは、ごく自然のことといえる」と記され、弘法大師が42歳の弘仁6年(815)に開創された根拠にされています。
 
 恥ずかしながら、私もそんな心境になりたくて四国の弘法大師の御修業の地を訪れており、他人から見れば精神異常者と思われるかもしれませんが、自宅での日常生活にも白装束の遍路姿で過ごしたいとさえ思います。
 
 失礼にもご好意をお断りした知人から差し出された1枚の納め札によって、過去に出会った人々の納め札を見直し、しばらくは封印となる四国遍路について改めて想いをめぐらす一日にもなりました。
 
                   本日の体重 73、3キロ 徒歩数 3527歩 
                                   11月17日の一言