イメージ 1 「死後の世界を信じてる?」
 「えっ、死後の?」
 「死んだ先に世界はあるの?」
 「それは考えないようにしている」
 「あるか、ないかだけど」
 「死んだ先までは考えないの」
 「どうして?」
 「生きている間に空海の行動に近づきたいとは思っているけど…」
 「空海だって死んだでしょう」
 「お大師は生きているの」
 「そんな馬鹿なぁ」                 四国第四十五番岩屋寺 愛媛県

 昨日夕方の散歩中に、特定の宗教を熱心に信心されている先輩と遭遇して、仏教の話に熱中した際の会話ですが、四国遍路を続けているものの、お金持ちになりたいとか大物政治家になりたいとは思っておらず、空海の説いた真言密教の即身成仏にあこがれ、死んだ後に天国に行きたいなんてことは考えたこともありません。

 「秩父なんかどうなの?」
 「秩父は良いよ」
 「今度ツアーで坂東に行くけど、1泊で4万円もするのよ」
 「そんなにお金がかかるなら四国に行ったら」
 「四国は遠いもの…」

 本日事務所を訪ねられた同級生が私の遍路装束を見て、四国や西国巡礼の話に花を咲かせましたが、彼女は旅行社の観光ツアーで巡礼しており、話を聞いた限りではお遍路や巡礼の魅力を実感しているとは思えず、高額な料金を支払ってもスタンプラリーの延長になってしまう可能性から熱弁したものの、馬の耳に念仏であったのかも知れません。

 四国は遠いから行けないの繰り返しで、高額なツアーで西国三十三ヶ所を巡礼し、今度は坂東から秩父を巡礼しようと考えているようですが、私が四国遍路を始めて7年目にして初めてお寺のご住職から進言を受けたアドバイスが、このまま団体ツアーの巡礼では判らないままの可能性があります。

 2日続けて宗教談義となった(毎日のことかもしれませんが)ことから、基本に立ち返ろうと改めて善通寺でいただいた「真言宗仏前勤行次第」と、1年前に購入した「一個人」の四国八十八ヶ所お遍路入門を読み直しました。

 平成13年から四国を巡拝するようになり、四国だけでなく西国、坂東、秩父も2度結願しましたが、未だに初めて耳にする話や、勉強不足を感ずることが多く、今でも反省ばかりのお遍路が続いていることから、遍路の基本と勤行の心得など読み直しも重要です。

 さて、四国88カ所の札所と遍路道を文化庁の世界遺産国内候補の暫定リストに4県が推したのは十年前の2006年からですが、2回続けて落選しており、これからも世界遺産を目指した活動が続けられていくものの、私は文化庁の「日本遺産」に選定されていることから、お遍路の基本に立ち返った参拝の作法など基本を見直すことも重要に思われます。

3度目の正直なるか 世界遺産目指す「お遍路」             2015年6月30日
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 4県や関係57市町村、大学、経済団体などでつくる「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会が15日に松山市で開いた総会では、ガリシア州と香川県で国際シンポジウムを開くこと、暫定リストの検討材料となる再提案書の素案を7月にまとめる方針も決めた。
 一方、意見交換の場では協議会内部の足並みの乱れを指摘する声も出た。協議会メンバーで四国八十八カ所霊場会に属する寺の住職は「行政サイドと寺院との交流が根本的に欠けている」と述べ、事務局を務める香川県との協議を増やすよう求めた。
     ◇
 88カ所の札所と遍路道を文化庁の世界遺産国内候補の暫定リストに4県が推したのは2006年が最初だが、2回続けて落選した。
 日本遺産は世界遺産に直結する性格のものではないが、愛媛大の寺内浩教授(日本古代史)は「階段を一つぐらい上がったのではないか」と、3度目に期待を寄せる。
 愛媛大は4月、「四国遍路・世界の巡礼研究センター」を法文学部に開設した。母体となった学内の研究会が蓄積してきた遍路の歴史分野に加え、社会学や観光学専門も含め計25人の教員が所属、現代のお遍路にも対象を広げて研究の厚みを増す狙いだ。
 センター長を務める寺内教授は、「お遍路を世界遺産に」という活動は四国外では知られていない一方、地元では生活に溶け込んでいるあまり、文化的価値に気付いていない住民が多いと分析する。「日本遺産認定で世界に価値を発信する。四国の人たちは貴重な文化遺産と再認識してほしい」
 リスト漏れの時には文化庁から二つの宿題が出された。その一つの「文化財としての保護」は進んでいない。4県それぞれが札所や遍路道を国の史跡に指定することを目指しているが、これまでに実現したのは遍路道だけで香川の2カ所計3・1キロと徳島の4カ所計7・2キロだけ。調査に時間がかかることもあり、札所の数が最も多い愛媛も、高知もゼロだ。
 残る「世界遺産にふさわしい価値の証明」は、国内外の他の巡礼との違いをどうアピールするかが問われる。三重、奈良、和歌山県の「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」が先に世界遺産入りを果たしたため、同種の案件と見られがちな四国遍路には難問だ。
 愛媛大教授の胡光(えべす・ひかる)・副センター長によると、四国遍路は目的地との間を往復しない巡回型であることなどが特徴。弘法大師への信仰が投影されていることも他の巡礼と区別できる四国遍路の遺産価値になり得るという。
 古い遍路道の復元や清掃、講演会を続けている「四国へんろ道文化」世界遺産化の会の松木周二事務局長は「世界各地で宗教間の紛争がなくならないが、四国遍路は宗派に関係なく誰でも巡礼できる。そんな場所が四国にあることを世界の人に知ってほしい」と話す。

  ちなみに、大師信仰では空海(弘法大師)は亡くなったのではなく、高野山の奥之院に入定して、我々を見守られており、お遍路にとっては「同行二人」として苦しい時の心のよりどころになっているため、現実的とは思われなくとも、その存在を「死んだ人」と否定されてしまうと会話も続きません。

 そんな馬鹿なと言われるかも知れませんが、1200年前に入定されてから現在まで、高野山では生きている空海に僧侶が毎日朝晩2回の食事を届け、一年に一度の御衣替えが続けられてきました。

           本日の体重 70、7キロ 徒歩数 約千歩 夜間食あり
                                   11月17日の一言