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目比川堤防道  津島市宇治町

「一緒に歩いて帰るか?」
  「うん、行く、行く」
「最後まで歩くんだぞ」
  「大丈夫」

 家族と一緒に出かけたホームセンターから、7才の孫と歩くことになりましたが、自宅まで3キロほどあり、歩き出したのが夕方5時のため家に着く頃は真っ暗になっている環境下で、私はわざと川の堤防とか田舎道を通って帰ることにしました。

「あっ、ススキだッ」
「これは何ッ?」
   「アッ、それは触ってはダメ」
「タンポポだァ」
「引っ付きが刺さったから取って…」

 歩き始めた頃は元気で、川に石を投げたり、ススキやタンポポを見つけて好奇心全開でしたが、すぐに薄暗くなり、田舎の神社(宇治町)を裏から表へ通り抜ける場所があり、「トトロが居るかな?」と言うと、孫は固まって動きません。

 私が小学校に入った頃の話ですが、母親に連れられて習字に通った会場が宇治町のお寺で、この神社を横切ると近道になるものの、日中でも薄暗くて気味が悪かった場所ですから、孫の足が止まるのも当然です。

 「ジジイが一緒だから」と手を引いて通り抜けましたが、この頃から「まだ遠いの」とか、「ママは来てくれるのかな」と言い続けるようになり、「もう少しだ」とか、「この道を行くとジジイの家だ」と励まして歩きます。

 「ママが探しているかなァ」とか、「足が冷たくなった」の声を聞きながら、孫でも記憶がある私の自宅が近づくと、「ママー」と大声で泣き出し、「静かに、シー」と静まった住宅地で誘拐犯と勘違いされては困るので黙らせます。

 我家の前を通る県道を渡り、私の事務所の2階に上がって水槽の魚を見て、机に座って絵を描いていましたが、階下から聞こえた母親の呼ぶ声を聞くと、「ママー、ワー」と大声で泣き出しました。

 何事もないように歩いてきたと思っていましたが、夕暮れから真っ暗になって3キロの道程を帰宅した散歩は、孫にとっては大変な体験だったのでしょう。2年前にも道は違うものの同じ距離を孫と歩いていますが、名古屋市の明るい街で生活する孫にとって、真っ暗の田舎道は冒険になったのかしれません。


 最近は車で走るため、明るい道路を通行しますが、夕方の田舎の生活道は薄暗く、夜には真っ暗になってしまうものの、私自身にとっては、中学時代に無理やり入れられた学習塾をサボって歩いていた懐かしい記憶が蘇ってきます。

             本日の体重 73、1キロ 徒歩数 7236歩 間食あり  
                                       1月7日の一言